ハイになって

僕はライブのために生きてます

2020年行ったライブ -番外編-

covid-19によるパンデミックが始まって一年が経ち、だいぶライブが開催されるようになってきた。ただでさえ客数が減って収益化が難しいだろうに、さまざまな対策に心を砕いてくれるアーティスト、スタッフ各位に足を向けて寝られない。

全然ライブの感想をまとめなくなったけど、そうそうない事態の渦中に開催された2020年のライブについてはちょっと残しておこうと思う。

 

 

 

2020年最初のライブ参加予定は3月15日のRadio Carolineだったが、公演は中止、数年ぶりに出る新譜の販売のみに変更された。その1週間前に行われた名古屋は予定通り決行されたので、この辺りが分水嶺だったのだろうか。雪がちらつく寒い日で、3人ともめちゃくちゃしっかり目を合わせて「ありがとう」と言ってくれたのを覚えている。

4月4日、5日に予定されていたTHE YELLEOW MONKEYの東京ドーム2Daysも延期の末に中止。結果としてなんともドラマティックな4公演が行われたのは知っての通りだけど、私は11月のドームは行けずじまいだったので予定通りだったらメロメを聴けたのではと思うと少し複雑な気持ち。Twitterでもことあるごとにメロメの話をしていてしつこいが、寒いのは大嫌いなのに冬の歌が大好きなんだよな。冬生まれだからかな。

 

約半年、試行錯誤している皆々様には大変申し訳ないのだが、家で動画を見るというのがどうにも苦手で配信ライブには食指が伸びず、全然音楽に触れなかった。そもそも2018年からこっち音楽だけじゃなくておおよそあらゆることに対する意欲が低下していた。パンドラ公開時は限定公開の動画を保存までしていたのに、30周年のそれはひとつも見てすらいない。今思うとなんて惜しいんだ。それでもモンキーは半ば脊髄反射でチケットを取っていた。誰のライブでも行けば確実に楽しいのにそこにたどり着くまでの元気がない。

5月はほとんど休業になり、日がな1日寝ているダメ人間をやっていたが、とにかく何もしたくなく、合法的に何もしなくていい期間というのはどうしようもなく救いだった。

 知人にバンギャがおり、彼女によるとV系界隈では割合早くから積極的にライブが行われていたようだが、私からよく見える範囲で先陣を切ったのは怒髪天野音だったように思う。ほとんど迷うことなく参加を決めた。もともとこの状況下で1発目のライブは怒髪かスクービーがいいなあとぼんやり思っていた。野音、屋外だし。怒髪のことだから天候は崩れるかもしれないけど笑、でもこの閉塞感のある空気を突き破る1発目にこれ以上ない人選だと思った。

 

09月06日 怒髪天 - 日比谷野外音楽堂

9月6日の日比谷野外音楽堂。案の定天気予報は芳しくなかったが、会場に着いた頃はにわかに晴れ間さえ見えていた。いつも開演ギリギリに駆け込むのに少し緊張しながら余裕を持って入場し、これなら浴衣でも着てくればよかったかなと思った。1席ずつ空けての野音は、それでもたくさん人がいるように見える。いつもの男祭で響く界隈の手拍子が、兄ィの「よく来た」が、こんなにも胸に迫るものだったか。

 内容はDVDも出ているし割愛するが、NUMBER GIRL野音以来、実に1年ぶりのライブは、それはそれはとても楽しかった。終演と同時に降り出した土砂降りすら楽しかった。やっぱり浴衣じゃなくて正解だったな。怒髪天、持ってんなあ。これは私のサビなので何度だって書くが、演者と客とスタッフが一心に作り出すあの独特の熱を孕んだ空気感が何よりも好きなんだということを思い出させてくれた。兄ィのエモーショナル振り切れた言葉はもちろん、シミさんの静かだけどまっすぐなMCで泣かずにはおれんよ。

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11月18日 The Birthday - NHKホール

10月飛ばして11月18日はThe BirthdayNHKホールに参加。バスデのライブハウスじゃない公演に入るのは15年の武道館ぶりで、ホールならではの演出が加わるのが案外好きなので楽しみだった。原宿駅から向かったのだけど敷地の入り口がどこだかわからずだいぶ回り込んで半泣きで駆け込んだ。いつもこんなん。

終始チバが楽しそうで、それが何より嬉しい。「春雷」を聞くのは2回目だと思うが、照明も相まってすごい迫力だった。やたらムーディな雰囲気だったのは「24時」だったか、あれもよかった。演出の白眉はたくさんのミラーボールが煌めく本編後半かな。ミラーボールが好きなのもあるけど、綺麗だったなあ。

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12月07日 THE YELLOW MONKEY - 代々木第一体育館

 12月7日は代々木第一体育館THE YELLOW MONKEY。アリーナの後ろの方で人の間から少しエマが見える感じだけど、2016年は外で音漏れを聞いていただけだったから中に入れただけ嬉しい。何よりエマの誕生日当日、とにかくロビンのエマへの愛がだだ漏れていて一体俺たちは何を見せられているんだ空間でしたね。初っ端客入れBGMでエマとの思い出の曲を聞かされてんだぞ。何。

レア曲乱れ打ちで「クズ社会の赤いバラ」がめちゃくちゃかっこよくて嬉しかったり、「セックスレスデス」の歌詞がモニタに出るのが酷くって楽しかったり。エマが歌う「This Is For You」と「Horizon」が泣かせにきてたり。客にクラップで「Happy Birth Day」を歌わせるなど、東京ドームと横浜アリーナを経て完全に声を出せない状況での場のあしらいを掴んでおり、ライブバンドかくやだった。あとねえ、やっぱり丈の長いアウターをお召しのエマがすごい好き。

できれば20年の4公演セットで円盤出して欲しかったけどドームがセットで出たから出ないかなあ。GRATEFUL SPOONFULの4種セットも待ってるからね。取り急ぎこの代々木の放送のために5年ぶりくらいにWOWOWに加入した。

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12月28日 THE YELLOW MONKEY - 日本武道館

そして 12月28日ときたらイエローモンキーの武道館に決まってるでしょうが。なんだかんだ16年からこっち最初のメカラ以外は武道館行けてる、と思ったけど『9999』試聴会はスルーしちゃったんだよな。先に言ってよお。場所は2階南東U列だったんだけどGSの2日目もそうだったんだよな。

メカラウロコは終わったといいつつ「愛の讃歌」始まりで初期曲いっぱい初出し曲ありで、いやメカラウロコやんけとなってしまう。「FAIRY LAND」嬉しい。しかし「PENITENT」「ロザーナ」「“I”」「バラ色〜」の高低差すごかったな。「“I”」めちゃくちゃかっこいいし聞けたのは嬉しいんだけど国旗の下で良い男3人並んで「Fuck Me」て叫んでる光景一体これは何を見せられとるんや。

 アンコール、キスマスクでおちゃらけといて最後「普通の野良犬に戻ります」で辺りを焼け野原にしていくの本当に吉井和哉はそういうところだぞ……。同じことにはなるまいよというある種の決意があってのことだろうけど時勢が時勢で何が起こるかわからない感じですのでね、あんまり楽観的には捉えられないんだよこっちは。また会えるって約束して、とか言っておいてお前のいうことが一番信用ならんもん。やつの発言で肝を冷やしてもなお「WELCOM!!!」で血が沸騰せずにはいられないのがオタクの性。悔しいくらいにかっこいい置き土産だった。

おセンチにこの5年間夢のようだったなあ、早く戻ってきておくれよ、とか思っていたら3日後にはセクシー大爆発な年賀状が届いて笑っちゃったよ。

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12月31日 SCOOBI DO - 渋谷La.mama
晦日La.mamaで待ちに待ったSCOOBIE DO、20年最初で最後のライブハウス。ポジションが一人ずつ床のテープで区切られ、スタッフさんが曲間にドアを開けて換気していた。初めてスクービーを見にラママに来たときコヤマと思い切り目があってにかーっと笑ってもらえたことをめちゃくちゃ覚えているんだけど、今回ひとりひとりと目合わせて「お前が来てくれたことちゃんとわかってるぞ」と伝えているようで、この人はやっぱり優しいなあと思った。

 「きみたちの分も俺は声を出させてもらう、俺は歌わないとただの白スーツの人になっちゃうから」みたいなことも言っていた。

ライブ終わりにかわいい桝をいただきまして。

 

MOBY on Instagram: "#渋谷La.mama で年越しワンマン。3/1(Sun)以来の有観客。配信は1/14(Thu)までやってます。拍手って、本当に素晴らしい音色ですね...。"